salon de daddy’s diary

このブログでは私自身が結婚以来、悩んできた夫婦関係や家庭での父としての在り方、育児のかかわり方への悩みなどへのひとつの答えを、自分が学んできたことと自分の体験談を元に発信していきます。

物への認識が自他の区別を作る~1歳の躾~|

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今回は1歳のときに教える躾をお伝えします。

1歳の時は物への認識をものつことが大事。そのための魔法の言葉があります。

それが「そっと」です。0歳は「待つ」、1歳は「そっと」です。

 

例えば、保育園で靴を玄関に置くとき、「そっと、くっく(靴)置いてね。」とか

子どもがコップを持ちたがったら、「そっと、コップ持ってね。」とか、

 

この「そっと」という言葉で、子どもは物への認識を深めていきます。

元々赤ちゃんのときは「我は全なり」という状態で、自分とそれ以外の区別ができません。特にお母さんと自分は同じであるという感覚を持っています。

そのために、意図なく物を雑多に置いたり、物を踏みつけて歩きます。

物を「そっと置く」行為は「物に自分の意識を向け、認識する」ことにつながります。

これを感覚統合といいます。

自分以外の物を認識して行動することは、人の話を聴くための最初のステップです。

 

物を踏んで歩く。投げる、たたく、話を聴かない、本を見ようとしない。3歳ごろになってもこのような様子がある場合は、「そっと」が身についていません。

本をそっと置くこと、靴をそっと置くことで自分の身体と物との距離感を掴み、物への認識を深めることができます。

その結果、自分の身体を自分の思うままに動かせるようコントロールできるようになります。

 

0歳は待つ、1歳はそっと、1年に一つずつ教えていきます。

難しく考える必要はなく、本当に大事な少しのことをきちんとやっていく。

 

また1歳児になると自分の世界が一気に広がります。

 

0歳児では自分の周囲と目に見えるところだけが自分の世界でしたが、1歳児では見えないところに歩いて近づいて行って、見ることができます。

 

これから年齢があがるにつれて、世界はどんどん広くなっていきます。

 

その時に大事なことは、いろいろなことを体験させること。手を触れて、素足で踏むような感覚をたくさん身につけること。本当に危ないこと、後遺症が残るようなことはもちろんダメですが、そうじゃなければ多少の痛みがあっても経験させること。

 

先日、実家で妹の子ども(8ヵ月)がずり這いしながら、低い机の下に入っていきました。

 

「あ~、頭ぶつけるだろうなぁ」私も妹もその場にいた私の両親も思っていましたが、特に危険を避けるようなことはしません。結果、「ゴツン」「びゃあああああ」

 

お約束ですね。

 

でもその体験、経験がその子の感覚を作っていきます。

何でもかんでも危険だからと避けるのは良いことではないと思います。

 

失敗しそうだなぁと思ったら、失敗するまで見守る。その失敗がその子を強くするのではないでしょうか。

 

親である私たちが子どもの経験泥棒にならないようにしていきたいですね。